私の幼い頃は、毎夏海や川に連れて行ってもらった
そのときに心底怖い思いをしたのは川だ
海だってもちろん怖い
浮輪がなければ背も立たない
いい気になって浮かんでいると
元居たビーチから離れてしまうこともある
川は海よりも流れが早い
そしてほんの少しの位置のちがいで
深さも速さも水の冷たさもちがう
海にも離岸流がある
これはこれで怖いのだけど
ビーチと平行に泳げばなんとか抜けられる
でも川の流れには逆らえない
危うく流されそうになったのを自力でなんとか岸に戻った記憶がある
それはたぶん、当時の私が体感したほどの早い流れではなかったのだ
それでも川は怖いと今だに忘れていない
子どもに安全に怖い思いをさせることも
親のつとめなのかもしれない